DEMONI2
デモンズ2

Also Known As:Demoni 2: L'incubo ritorna (1986)、Demons 2 (1987) (USA)、Demons 2: The Nightmare Is Back (1987) (USA)、Demons 2: The Nightmare Returns (1987) (USA: video title)

demons2

1986 Color

The NightmareReturns Let's Party!


[STAFF]

監督:ランベルト・バーバ
製作:DACフィルム・ローマ
製作総指揮:フェルディナンド・カプート
制作:ダリオ・アルジェント
配給:イタリアン・インターナショナル・フィルム
脚本:ダリオ・アルジェント、ランベルト・バーバ、フランコ・フェリーニ、ダルダーノ・サセッティ
撮影:ジャンロレンツォ・バッタリア
音楽:サイモン・ボズウェル
美術:デヴァイデ・バッサン
衣装:ニコラ・トラサルディ
編集:ピエロ・ボッザ
キャスティング:ロベルト・パルメリーニ
メイクアップ:ロザリオ・プレストピノ、ジャチント・ブレッティ
かつら:カルボーニ、ロチェッティ
制作主任:ガイド・ディ・ラウレンティス
ユニットマネジャー:ファブリツィオ・ディアス、アントニオ・サラゴ
助監督:ファブリツィオ・バーバ
小道具:マウリツィオ・ラコペッリ
セット装飾:ヴァレリア・パオローニ
ダイアローグ編集:ニック・アレキサンダー
音響ミキサー:ラファエル・デルーカ
ドルビーコンサルタント:フェデリコ・サビーナ
特殊効果:セルジオ・スティバレッティ、ロザリオ・プレストピノ
特殊効果助手:バーバラ・モロセッティ
スチール:フランチェスコ・ベローモ
照明:ドメニコ・カイウリ
秘書:アンドレア・カプート、エグル・フリジェーリ、パオラ・ロッシ
カメラ助手:ステファノ・ファリベーネ、フェデリコ・マルトゥッチ
編集助手:ファブリツィオ・フラティチェリ、アレッサンドッロ・ガブリエーレ
編集スーパーバイザー:フランコ・フラティチェリ
スクリプター:フランチェスカ・ジョットー
宣伝:エンリコ・ルケリーニ、ジャンルカ・ピナテッリ
タイトル・視覚効果:アルド・マッフェラ
キーグリップ:フランコ・ミケーリ
リーレコ:ロマノ・パンパローニ
経理:レナート・リナルド
カメラ操作:グイド・トッシ

録音:ドルビー
時間:90分、カナダ88分、米国88分(Rレイト版)、米国91分(アンレイト版)
ロケ地:フランクフルト(ドイツ)、ローマ(イタリア)
現像所:ルチアーノ・ビットーリ

公開:日本1987年12月10日(ビデオリリース)1988年1月21日(LDリリース)、イタリア1986年10月29日、米国1987年2月、フランス1987年3月25日

[CAST]

ジョージ:デビッド・エドウィン・ナイト
ハンナ:ナンシー・ブリリ
サリー・デイ:コラリーナ・カタルディ・タッソーニ
ハンク:ボビー・ローズ
イングリッド:アーシア・アルジェント
売春婦マリー:バージニア・ブリアント
イングリッドの母親:アニータ・バートルッチ
イングリッドの父親:アントニオ・カンタフォーラ
子供のデモンズ:デバイデ・マロッタ
売春婦の客:ミケーレ・ミラベラ

警備員:パスカリーノ・ソレム
ウーラ:マリア・キアーラ・サッソ
ダニー:ダリオ・カッサリーニ
パーティの客:シルビア・ローザ
サリーの父親:ランベルト・バーバ
ロレンゾ・ジョイエリ
マルコ・ビビオ
アンドレア・ガリネイ
ルカ・デナルド
アンジェラ・フロンダローリ
キャロライン・クリスチーナ・ランド
カレン・ジェンナーロ
マリナ・ロイ
モニカ・ウメーナ
ロレンゾ・フラハーティ
ファビオ・ポッジアーリ
アンドレア・スペーラ
パスカル・ペルシアーノ
ロベルト・チルコット
パム:エリアーナ・ミリオ
ヨーネ・フラスカッティ
ブルーノ・ビロッタ
フリオ・ビロッタ
ジョバンナ・パニ
ステファノ・モリナーリ
パスカル・バレンテ
キム・ローン
アナリエ・ハリソン



ストーリー

 ローマ郊外の、とある高層ビル。その惨劇は人々が憩う土曜の夕方に始まった。10階に住むサリーの家では、彼女の16歳のバースディを大騒ぎしようという、仲間のティーンエージャーたちで溢れていた。ガンガン流れるヘビー・メタル・ロックは、出産間近のハンナとジョージの若夫婦の部屋にまで聴こえている。このビルの1階には、各種の設備が揃った会員制のスポーツ・クラブが入居している。さてサリーは、パーティにどのドレスを着ようかと頭を悩ませていた。おまけに友人がかってに、彼女の嫌っているジェイコブを呼んだためにイライラはつのるばかりだ。腹立ちまぎれに目にしたTVでは、『デモンズ』という映画を放送中だった。『デモンズ』一はるか昔、予言者は悪魔の誕生を予言し、予言は現実となり、劇場に閉じ込められた観客は牙を持つデモンズと化し、血を求めて、次々と人々を襲った。デモンズは街にあぶれ、街は恐怖に包まれ、そして人々の勇気にデモンズは滅びた。今日ではあの恐怖は忘れ去られようとしている。
 今しも、無鉄砲な若者たちが街をおおう壁の向こうのデモンズの死骸を、遊び半分で発掘した若者の血がデモンズの死骸の上にしたたり落ちて。
 土躍のゴールデン・タイムとあってビル内の多くのテレビでこの番組が見られていた。鍵っこの少年も、犬を飼っている中年婦人も。夕食そっちのけでテレビを見ている娘イングリッドは、両親にたしなめられるしまつだ。
 TVの中では血を吸ったデモンズが甦っている。恐ろしい形相でカメラに向って襲いかかる。あまりの面白さにテレビモニターを凝視していたサリー。だが、あろうことか、テレビモニターを突き破ってデモンズがおどり出てきたではないか。サリーに抵抗するすべはない。
 ケーキのローソクを吹き消したサリーの腕の血管がふくれあがり、爪と牙が突出し、顔と体が血と粘液に溶けただれる。なだれをうってデモンズと化していくパーティの客たち。ビルの中を浸した血の漏電で、ビルは真っ暗となり窓もドアもエレベーターも動かない。生血を求めて襲い来るデモンズ。高層ビルに閉じ込められた人々の、絶望的な闘いが始まった。

各映画ガイドによるストーリー紹介

 各映画ガイドにおける作品紹介を比較する。短いコメント文でも、筆者の見解が分かれるのは興味深い。

ホラー&ファンタスティック映画(スクリーン特編版)の紹介文

アルジェント=バーヴァによる85年の「デモンズ」の続編。前作は劇場に閉じこめられた人々にデモンズが襲いかかるというプロットだったが、続編はローマ郊外のハイテク高層マンションが舞台。あろうことか丁V放映の映画の中からデーモンがモニターを突き破って躍り出る。まずバースデイ・パーティの少年少女を犠牲にし、デモンズはみるみる増殖、オートロックの故障で外に出られなくなったマンションの佳人に襲いかかるのだ。第一作にはノストラダムスかどうしたといった因縁話があったが、2ではそんな由来は極力省略し、ひたすらスティヴァレッテイとブレストピーノのSFXで見せる。ドルビー・サラウンドによる音響効果も迫力で、怪物の映像と音の両面から見るものを刺激する仕掛け。住人の恐怖の体験をグランド・ホテル形式でみせたかったのだろうが、ドラマが怪物に負けてしまったという印象が強い。



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