Also Known As : The Psycho-Files (Japanese title) , The Door Into Darkness (UK title) |
[STAFF] [CAST] 郊外の隔離施設から重度の分裂症患者が脱走。その患者は殺人を犯す危険があった。院長は警察に捜査協力を依頼する。そのころ男が街のホテルにチェック・イン。ホテルのオーナーであるマリティオリはその男の様子が怪しいと感じた。 |
[STAFF] ある早朝、路面電車の清掃中にモニカ・リミという女性の死体が発見される。彼女は工場勤務で、終着駅の1つ前に住んでいる。毎日、深夜1時10分の電車で帰宅していた。ジョルダーニ所長は事件の捜査に乗り出す。運転手レモや乗務員のロベルト・マニによれば、怪しい人物はいなかった。ロベルトはモニカと何度もあいさつを交わした知り合いだったという。 |
[STAFF] [CAST] |
[STAFF] [CAST] 新しく海辺のアパートに引っ越してきた新婚のルカとステファニアには7カ月になる赤ちゃんがいる。理想的な住まいに見えた。だが、途中で車が砂地に乗り上げたため、歩いて着いたアパートは電気が止まっており、床はほこりだらけだった。明朝には荷物が届く予定だが、今は毛布一枚もない。 上の階の部屋は明かりがついているが、留守のようだ。天井に染みが広がっているのを見て、階上の部屋に行くが、そこにあったのは 風呂場で絞殺された女性の死体だった。 逃げ出そうとしたその時、階上の住人が帰宅してきた。 |
イタリア国営放送RAIで放映された4つのエピソードで構成されたシリーズものである。 |
『四匹の蝿』の後、ダリオ・アルジェントは4話オムニバスのテレビ映画を作りたいと考え、ルイジ・コッツイとともにアイデアを出し合った。ルイジ・コッツイは、カナダで冷蔵庫付きのアパートを借りた人が、冷蔵庫から奇妙な匂いがしたため、入居後すぐにドアを開けたところ中に死体が入っていた、という新聞記事の切り抜きを読んでエピソードの1つ「隣人」のアイデアを膨らませた。このエピソードはルイジ・コッツイ自身が監督した。 また、「目撃証人」のエピソードでは、監督にロベルト・パリアンテのクレジットがされている。ロベルト・パリアンテはベテランの助監督で、『歓びの毒牙』からアルジェントと仕事をしている。『わたしは目撃者』でもダリオはパリアンテの才能を買っていた。だが、『四匹の蝿』の撮影でダリオとパリアンテはけんかをしてしまった。しかし、アルジェントはパリアンテに借りがあると考え、監督デビューのきっかけとして「目撃証人」の演出という機会をパリアンテに与えた。しかし、実際に撮影がはじまると、パリアンテの演出はとてもジャーロとは呼べないコミカルなものだった。ダリオは3日で彼を解雇、ルイジ・コッツイを呼び、残りの部分を一緒に作った。しかし、ロベルト・パリアンテの名前だけは残された。ダリオは撮影をさっさと終え、主演女優のマリル・トロと旅行に行った。ロベルト・パリアンテはアーシア・アルジェントが主演した『ZOO』(88)でも助監督にクレジットされている。 エピソード「人形」ではマリオ・フォリエッティが監督としてクレジットされている。『サイコ−ファイル』を制作したテレビ局RAIの意向で、テレビ局の社員に1本演出させなければならないことになっていたため、RAIのジャーナリストだったフォリエッティが「人形」を監督した。アルジェントはこのことがあまり面白くなかったらしく、フォリエッティが監督している間、ずっと旅行をしていた。ルイジ・コッツイは「フォリエッティは仕事が遅く、スケジュールどおりに撮り終えることができなくなりそうだったため、アルジェントに頼まれ、現場の手伝いをさせられた」と語っている。 『サイコ−ファイル』放映当時の評判は上々で、アルジェントは各エピソードの冒頭に出演もしていたため、顔も覚えられ、全国的に有名になった。 |
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