サスペリア2のロケ地

 サスペリア2(PROFONDO ROSSO)のロケは、ローマとトリノで行われた。

 
Turin

 トリノはイタリア、ピエモンテ州の州都である。ピエモンテは「Piedi di Monti」(山々の足)が語源。北のスイス、西のフランスとアルプスによって分断され、南は丘陵が続くため、いかにも山々の足という名前に相応しい都市だ。

 それでは、トリノの中心部へ進もう。


 トリノの中心部はトリノの応接間と呼ばれるサンカルロ広場だ。トリノ国際空港から市の中心までは約16キロでバスなら約40分。タクシーなら25分ほどで着く。

 サスペリア2のロケ地はこのサンカルロ広場付近である。中央駅からサンカルロ教会とサンタ・クリスチーナ教会までのローマ通りはアーケードになっていて、高級店がたち並ぶ。サンカルロ教会の裏手にまわってみよう。

 


 

 どこかでみたことのある彫刻、そして噴水。そう、サスペリア2のなかで主人公のピアニスト、マークと友人のカルロがであう場所だ。この噴水の傍らでカルロは酔いつぶれている。「ヒーノ、マーク」。カルロはマークにこう話しかける。タヒチかマダガスカルの挨拶だという。

 イタリアでは時の流れが止まっているようだ。街は変わらない。この場所でサスペリア2が撮影されたことを知っている観光客は多くない。四半世紀前にこの場所で傑作が生まれたことを。この写真に写っている2人もきっと知らないはずだ。

 

 


 若き日のダリオ・アルジェントはこの場所で、彼の野心作を演出したのだった。これはサスペリア2撮影時のスナップ写真である。撮影はフランコ・ビターレ。この場所はアルジェント・フリークスにとって聖地といえる。サスペリア2はこの場所とともに語り継がれるだろう。

 


 続いて、映画に出てくる幽霊屋敷を紹介する。トリノでは比較的有名な観光スポットにもなっており、『スコットの家』(Villa Scott)と呼ばれている建築物だ。

 現在は一般には解放されておらず、閉鎖されている。この場所は、アルジェントのファンだけではなく、建築学の研究者も訪れることが多い。

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