投稿者 矢澤利弘 日時 1998 年 1 月 23 日 06:59:57:
回答先: 同感です。 投稿者 金子雅一 日時 1998 年 1 月 23 日 01:40:19:
ようこそ金子さん。深い話で盛り上がりましょう！
: エレベータや自動ドアの「機構」「仕掛け」を実に恐ろしげに、そして
: エロティックに撮るなあ、と思ってました。
例えば「サスペリア２」のラストでは、エレベーターの回転する滑車が写りますよね。
あの仕掛けをクローズアップで見せるというのは普通の感覚ではないと思います。
「サスペリア」の排水溝のクローズアップも非常に印象的ですが、確かにそのような解釈が可能だといえます。
妙に納得してしまいました。
それから、「サスペリア」「サスペリア２」を通して洗面台の排水溝のクローズアップシーンがありますが、
あれは、「サイコ」のシャワールームのシーンの影響のような気がします。
「メディア・セックス」もこじつけっぽいところがありそうですが、面白い本だと思いました。
「サスペリア」のオープニングは最後の殺人シーンを除けば、実はシチュエーションだけで何も話は進行しないのですが、
あの好調な滑り出しはまさにぐいぐいと観客を独自の世界に引っ張り込みます。
まさに「理屈の通用しない」世界を受け入れざるをえません。問答無用にアルジェントの世界へ入っていかざるを得ないのです。
ここでこの世界へ入るのを失敗するときっとアルジェント嫌いになるのでしょう。