投稿者 矢澤利弘 日時 1998 年 5 月 03 日 23:41:03:
回答先: Re: 見えるものと見えないもの:アルジェントの映像の世界 投稿者 たにやん 日時 1998 年 4 月 29 日 00:33:11:
たにやんさん、みなさん、こんにちは。
: つまりはポーは「死」という事象を匂わせる事で恐怖に通じさせるのですが、
: ラブクラフトは「恐怖」という抽象的なものをダイレクトに表現しようとするのです。
: その抽象的な「恐怖」への挑戦的態度をアルジェントの作品から感じます。
うーん、これは言えてますね。死と恐怖というものは時として混同されることが多いですね。死は恐怖の典型例であって、人間にとって死こそがもっとも恐怖を感じるものなのであるのは間違いないと思います。ただし、両者は異なるものです。この辺、難しいですね。今まで考えたことがありませんでした。たいていのホラーでは簡単に殺人が行われ、人々はそれを恐怖として捕らえるのでしょう。ただし、人が死ねばそれで恐いのかといえば、そうではないですよね。戦争映画なんて、あれだけ死んでも全然恐怖とは関係ないものだと思いますしね。これは、まだ考えがまとまりません。ご紹介いただいた本も読んでみたいです。