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Dawn of the Dead
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![]() 1978 Color (Technicolor) |
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スティーブン:デビッド・エンゲ |
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日本での劇場公開時には監督のジョージ・A・ロメロの名前はクレジットから削られ、エンディングは静止画となった。エンドクレジットは外され、スクリーンの幕が下りても音楽が流れ続けた。テレビ初放映時には音楽が「サスペリア」の音楽に差し替えられていた。 次は、メインタイトルの違い。全体的に欧州版の方が北米版に比べて文字が大きく派手な印象を受ける。 アルジェントはスクリプトコンサルタントとしてクレジットされている。欧州版ではアルジェントの扱いが大きいが、北米版では3人のスタッフと同時に名前がクレジットされ、扱いが小さい。 |
各映画ガイドにおける作品紹介を比較する。短いコメント文でも、筆者の見解が分かれるのは興味深い。 ぴあシネマクラブの紹介文 宇宙からの怪光線により、死者が次々とよみがえり人間を襲い始める。しかも死者・ゾンビに襲われた人間は、吸血鬼のように同じく自らもゾンビと化してしまう。TV局員、コマンド部隊員らが、郊外のショッピング・センターで、ゾンビ軍団と死闘を繰り広げるが……。第1作「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」に始まり、「死霊のえじき」にまたがる本編はロメロの最高傑作の一本として多くのファンを熱狂させた。SFXは、トム・サヴィーニが担当。 「ディレクターズカット完全版」 ホラー映画の傑作として名高い「ゾンビ」を監督であるG・A・ロメロ自身が編集し直したディレクターズカット版で、日本でも'94年に劇場公開された。'79年に日本で公開されたいわゆる「ダリオ・アルジェント監修版」との違いは、ランニングタイムが20分長い139分であること、音楽をG・A・ロメロが選曲し、より殺伐としたものにしていること、さらにカットされた場面がいくつか復活している点である。ゾンビの頭がヘリコブターのプロペラで吹っ飛ぶシーンなどがプラスされ、暴走族がゾンビにパイを投げるシーンや、主人公のスティーブンがエレベーター内でゾンビに襲われるシーンが長くなっている。全体にドキュメンタリー色が強くなり、より怖さが増している。なお、ビデオは「ダリオ・アルジェント監修版」「ディレクターズカット完全版」の両方が出ている。 |