連続殺人ものが多い訳


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投稿者 矢澤利弘 日時 1998 年 2 月 16 日 00:46:17:

回答先: 有機的スリラー(...サスぺリアPART2雑感 その2)    < これも長い 投稿者 NT 日時 1998 年 2 月 13 日 21:13:53:

どうも、力作でした。うんうんと頷きながら読みましたよ。
そう、アルジェントの作品は確固たる芯がないのが特徴と言えばそうだし、弱点とも言われる点でしょう。これはアルジェント自身が断片的なアイデアを考えるのが得意な為、全体的なストーリーを無視してでも、そのアイデアを無理矢理にでも使いたいと思うからではないだろうか。これはひょっとしてアルジェント作品のほとんどが連続殺人(シリアル・キラー)物であることと関係があるのかも知れない。
アルジェントは好んで連続殺人を描く。これは犯罪者の心理を描くのが好きだという理由以上に、連続殺人であれば、考えついた殺人シーンのアイデアを次々と羅列できるからであろう。だからこそ、アルジェントの殺人シーンは凝っているのだ。そこで、殺人シーンのパッチワークが上手くいけば、「サスペリア2」のような作品となり、下手をすると「インフェルノ」のように訳が分からないシーンが続出する。言わずと知れた包丁おやじもアイデア自体は悪くないと思うが、つながりが悪いので、訳が分からなくなっている。
「サスペリア2」においても、たとえば、ジョルダーニが殺されるシーンでの機械仕掛けの人形が登場するが、あれって、ジョルダーニを恐がらせる為だけにあのおばさんがわざわざかついで持っていったの?などと考えると興がさめる可能性があるが、そこはアルジェントのこと、一気に反論する余地を与えずに突き進む。

と言うわけで、今回は連続殺人ものがアルジェント作品に多いわけを考えてみました。


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