投稿者 ユーベ 日時 1998 年 2 月 19 日 02:07:35:
回答先: タイトルのセンス 投稿者 矢澤利弘 日時 1998 年 2 月 18 日 23:53:07:
たしかに中川さんのいう通り、日本人が映画を見たくなる意欲を湧かせるためには、わかりやすく、かつ映画の本質を如実に表す邦題を付けるべきかもしれません。中にはいいのもたくさんあります。昔のハリウッド映画には日本的なセンスの良さを感じるし、具体的な例として「AN OFFICER AND A GENTLEMAN」を「愛と青春の旅立ち」と付けるところなんて凄い!確かに一時代前のハリウッドは、結構マヌケな原題も多いですしね。
しかしあまりにも意訳する邦題の暴走ぶりには感心できません。本来監督が意図したはずの題とはかけ離れたものが多いですね。ダブルミーニングの原題を、安易な邦題に変えるというやり方。もしくは同じ監督(または俳優)ということで安易にパート2・3などにしてしまうという。アルジェントのアレと、ミケーレ・ソアビのアレと…。
なにか例を挙げるとすれば…。ロメロの3部作「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」の原題は、「NIGHT OF THE LIVING DEAD」「DAWN OF THE DEAD」「DAY OF THE DEAD」と意味があるでしょ。他にトビー・フーパーの「悪魔のいけにえ」はその邦題が日本に定着しているため異議を唱える人がいるかもしれないけど、僕にとっては「THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE」以外考えられないんだけどな。この言葉の響き!「悪魔のいけにえ」と書くのも気が引ける。スチュアート・ゴードンの「RE-ANIMATOR」がなんで「死霊のしたたり」なんだ?ホラー映画に関しては安易に「悪魔の〜」「死霊の〜」「血の〜」「殺意の〜」とか付け過ぎです。
英語には日本語以上に美しい言葉の響きと流れがあると思うんだけど。それと二重三重の意味も。やはり映画ファンとしては、一応原題も覚えておくことが必要だと思います。邦題派か原題派か意見が分かれるところでしょうね。皆さんの意見待ってます。