投稿者 矢澤利弘 日時 1998 年 3 月 31 日 06:37:50:
回答先: 「わたしは目撃者」 投稿者 小林貴政 日時 1998 年 3 月 30 日 14:59:35:
小林さん、こんにちは。
ついに「わたしは目撃者」をご覧になったんですね。まず、この邦題がいいです。原題の翻訳ではないし、盲目の主人公に対してこのタイトル。この邦題をつけられた方はものすごいしゃれたセンスの持ち主だと思います。
: ああゆう誰もが感じるであろう不安や恐怖を描くのはアルジェント監督だけではないだろうか?と思いました。
まったく同感です。だからこそアルジェントの映画はみていて「痛々しい」のだと思います。ある程度、恐怖が見ている人々の中で増幅されるんだろうと思うのです。
誰もが一度は体験する恐かった記憶を呼び起こす。これがアルジェントのこのころの作品の真骨頂ではないでしょうか。床屋のシーンでも、誰もが一度は自分の行き付けの店で、同じようなことを想像したのではないでしょうか。
ともかく生活の中にちりばめられている不安をより、クローズアップして我々の前に提示することに関してはアルジェントをしのぐ演出は見あたりません。
そういえば、自動改札機って、なんだか少し恐いと思いませんか。自分の手前でバタンと出口が閉じる恐怖は恐ろしいです。密かに私はこれは題材になるのではと思っているのですが。
「オペラ座」も感想をお聞かせください。豪華絢爛な映像美です。