Re: 「わたしは目撃者」について


[ フォローアップ ] [ フォローアップを投稿 ] [ 青いアイリスの向こうの部屋 ] [ FAQ ]

投稿者 中川圭一 日時 1998 年 2 月 09 日 04:08:41:

回答先: 「わたしは目撃者」について 投稿者 ユーベ 日時 1998 年 2 月 08 日 04:42:03:

ユーベさん、こんばんわ
僕もこの映画大好きです。始めてみた時は‘なんてもったいない!‘と思ったものです。盲目の主人公と子供、そして新聞記者が事件に巻き込まれ犯人を追う、こんないい設定なのに、如何せん話が面白くない。ラストの犯人も動機がいまいちパッとしないし、案の定わざわざ自分から出てくるし・・・ 印象に残ったのはやっぱり列車とエレべーターのシーンだけでした。もっと話をちゃんとすれば、PROFONDO ROSSO以上によい作品になったかもしれないのに・・・と、残念に思ってたのですが2度3度見直すうちに、他のアルジェントの切り離して考えると、異色作ながら実によくできた作品だと思うようになりました。
「歓びの毒牙」と比べると話的にもまとまってるし、犯人の一人称的視点もさらに効果的に使われてると思います。ラストのエレベーターのシーンで、犯人の視点で落ちていくところ(自分の足が見えてる!)や、眼球のアップ、殺人後の犯人がマルデンの車の横を通り過ぎ、盲目の彼がなんとも言えぬ違和感に気づくシーン、また2人で墓地に行くシーンなど大好きです。
あ、それから笑えるシーンも前作と比べるといいですね。カミソリの話をする床屋や、横断歩道をわたれない夫婦、水浸しになる車・・・なかなかBLACKです。
確かにアルジェントファンである以上、トラウマを持った犯人でないと物足りないのですが、やはり「歓びの毒牙」「私は目撃者」そして「4匹の蝿」と、その長所や欠点を踏まえた上であの世紀の傑作「PROFONDO ROSSO]が誕生したのでしょう。
「私は目撃者」、噛めば噛むほど味の出るそんな映画ではないでしょうか。

PS、、、さりげなく気づいたのですが、主人公が犯人を推理して捜し出したのって「PROFONDO ROSSO」だけなのでは?


フォローアップ:



フォローアップを投稿

氏名:
E メール:

件名:

コメント:

リンクの URL (任意):
リンクの題名:
画像の URL (任意):


[ フォローアップ ] [ フォローアップを投稿 ] [ 青いアイリスの向こうの部屋 ] [ FAQ ]